2012年度のニュース

経営研究会 「若者に夢と希望を与え、自動車産業界に優秀な人材を供給

第36回経営研究会が9月12日、東京・湯島の東京ガーデンパレスで、会員校32校 42名が参加し、来賓6名を迎え開催されました。
冒頭の挨拶で中川会長は、「現在の金融支配下での激烈な競争が国際的には人材は人件費(コスト)だという考え方を生んでいる、しかし日本では人材は財産というコンセプトを示していかないと発展はない。現在一級の学生は増えている、社会は一級に期待している、この期待に対する産業界の対応が遅れており、そのために中々優秀な人材が得られない。
JAMCAとして、一級はその有資格の将来にとって汎用性や広がりがあり、若者に夢と希望を与え自己実現ができるということを訴え、今後も自動車産業界に優秀な人材を供給し続けるという社会的責任を果たすべく努力を傾注し続ける決意である」と述べました。
研究会では、協会の委員会活動や研修会についての報告が行われました。講演会では、国土交通省・島雅之整備課長より「自動車整備・検査行政の現状と今後の取り組み」、文部科学省・佐藤秀雄専修学校教育振興室室長補佐から、「文部科学省の政策や来年度予算の概算要求等」について講演がありました。懇親会では、来賓として出席した山本一太参議院議員から、「一級自動車整備士への期待を込めたエール」や政界のホットな話題にも触れた挨拶がありました。また国土交通省・清谷伸吾自動車局次長からは、「しっかりした技術、社会性や国際性を持った整備士を数多く業界に送り込むことを期待している」といった挨拶があり、参加者一同今後の活動への決意を新たにしました。その後島整備課長の乾杯に始まり、参加者の懇親を深めました。

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第2回 新技術・車両診断研修会を開催

第2回新技術・車両診断研修会が、8月20日(月)から4日間、埼玉県熊谷のボッシュ研修センターで20校31名が参加し開催されました。冒頭齋木副会長より昨年の研修会での聞き取りやアンケートを受け、今回改訂版「次世代自動車システム」を使用した研修を企画したとの挨拶があり、前年希望が多かった教材に沿った講義(座学)を各章を執筆された先生方により行い、座学の進捗に合わせ「高電圧テスターの測定」「スキャンツールを使ったエンジンやHV車の診断」等の実習を行いました。研修の最後の意見交換でも「日頃経験できないことが体験できた」という声が多く聞かれ、「教科書に沿った講義」が行われたことと合わせ今後の授業のレベルアップにつながる中身の濃い研修となりました。

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平成24年度 教職員夏季研修会

第16回JAMCA教職員夏季研修会が、7月23日(月)から5日間、栃木県のツインリンクもてぎで開催され、14校20名が参加しました。冒頭小栗前理事が、学生の置かれた環境の変化等を踏まえ、教員として「個」をみつめ「個」を生かすということの大切さを講話されました。その後「青年期の心理と若者気質の変遷」のテーマで、コミュニケーションの難しい現在の学生達への接し方について、40年以上整備専門学校の教員を勤められた講師から、経験に裏打ちされた貴重な講義がありました。
2日目の「コーチング&コミュニケーション技法」では、受講生参加型の実践的な研修が行われ、最後に「教師の最大の仕事は、学生を勇気づけること」という講師の言葉でしめくくられました。
3・4日目の事例グループ研究は、身近な学校での問題を受講生同士が討議し、解決策を話合いました。今回は初めての試みとして東進ハイスクール(予備校)による「基礎学力の向上」をテーマとして、ゆとり教育による学力低下の現状や学力の低い学生への向き合い方についての講義を行いました。

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第50回通常総会鹿児島で開催

JAMCA第50回通常総会は6月7日、国土交通省、文部科学省の担当官の他、日整連から来賓を迎え鹿児島市で開催されました。総会では、平成23年度の事業・収支決算報告、平成24年度事業計画・収支予算案が承認され、併せて役員の補選が行われました。補選では理事に平井一史氏、大木宏高氏、監事に皆見量政氏、鈴木朝子氏の4氏が選出されました。
中川会長は「私たちJAMCAを取り巻く環境は、年々厳しさを増してきている。何故このような事態になってきたのかを考えると、国際経済の問題がベースにあると考えている。産業資本と金融資本の極めて異常なアンバランス、その結果が大企業の解雇、雇用の削減という状況を生んでおり、このようなビジネス構造、経済構造というものが若者に将来に対する閉塞感を与えている。
今私たちがやらなければならないことを考えた時に、これからわが国を支えてくれる若者達がどの業界で自己実現をするか、彼らがどこで夢と希望を持てるのか、生活をしていく基盤が作れるのかを明確なビジョンとして示すことだと思う。
具体的に何をすれば学生が自動車産業界や自動車整備大学校に魅力をもつのかというとやはりそれは一級自動車整備士の存在を明確にすること、一級自動車整備士の社会的なポジションというものを若者たちの上にはっきりさせることだと思う。一級がこうだ、二級がこうだという風に、これから我々は盛んに社会にアピールをしていきたい」と挨拶しました。
総会に続く講演会では、国土交通省の島雅之整備課長より「自動車技術行政の現状と今後の取組み」、文部科学省の佐藤秀雄専修学校教育振興室室長補佐による「文部科学省の施策」についての講演が行われました。

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